人身事故で1時間余足止め

きのう仁徳天皇陵に行った帰り、南海本線の湊駅から各駅停車の列車に乗った。

私が乗ったのは最後尾の車両の一番後ろだったので、業務連絡の声がはっきりと聞こえていた。

列車が北助松駅に差し掛かろうとするころ、ブザーの音が聞こえ、「急停車します。急停車します。お立ちのお客さまは、つり革か手すりにおつかまりください」というアナウンスが流れた。

列車は北助松駅で停車した。

午後7時20分ごろだった。

 

去年の7月、私が乗っていた特急サザンで同じような状況になり、その列車で人身事故が発生した。

「再び人身事故の当該列車に乗ったことになるのか」と思った。

業務連絡を聞くと、運転中の列車を最寄りの駅で止めようとしている。

そのうちに車掌さんがマイクを握り、「人身事故が発生したため、当駅でしばらく停車します」とアナウンスした。

しばらくして、事故は1つ先の松ノ浜駅で発生し、当該列車は私が乗った列車の1つ前の「特急ラピート」であることがわかった。

最低でも1時間足止めされることは確実で、かなりの数の乗客が降りていった。

しかし、車掌さんに聞いたところ、振替輸送はあるものの、阪和線の北信太山駅に行くしかなく、そこまで2.3キロあって、バスの便はないという。

「気長に待つしかない」と腹をくくった。

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北助松駅に停車中の列車

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上りの列車も運転を見合わせており、ホームは閑散としていた

サザンの事故のときは当該列車だったので、駅と駅の間に缶詰状態となり、「トイレへ行きたくなったらどうしよう」と心配していたが、きのうは駅での停車だったので、トイレへは問題なく行けた。

土曜の夜の各駅停車で乗客も少なく、車掌さんといろいろな話をした。

サザンでの状況を話し、トイレのことを聞くと、「男性のお客さまだと、最悪の場合、車掌室のドアを開けて用を足していただくこともできますが、女性のお客さまだとそうもいきませんから…」という話だった。

 

運転再開のめどは午後8時21分から8時30分に変更され、実際に運転が再開されたのは8時43分だった。

約1時間20分の足止めとなった。

泉大津駅空港急行に乗り換えようと列車を降りたとき、車掌さんから「本日は列車が遅れ、申し訳ありませんでした」と改めて頭を下げられた。

私も「お疲れさまでした」とねぎらった。

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事故の状況を逐一アナウンスする車掌さん