先日、浜寺水道へ夕景を撮りに行く際、浜寺公園の中を歩いた。
そのとき「あれっ」と思うような光景に出くわした。
松の幼木が植樹されていたのだ。
その日は時間がなかったので、けさ改めて公園へ行った。
浜寺公園は去年9月の台風21号によって、甚大な被害を受けた。
樹齢数十年という老木が数多くなぎ倒され、自然の猛威をまざまざと見せつけられた。
50年に1度といわれた台風の襲来から1年余り、公園に松の幼木という新たな命が宿った。
この幼木が周囲の先輩たちと肩を並べるまでに育つ姿を、私は見ることができないだろう。
古い命が果て、新しい命が生まれる。
私も松も、自然の輪廻の中にいる。
松を撮りながらそんなことを考えた。