食べ損ねた中村食堂の「特製オムライス」

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中村食堂の「オムライス」(税込み400円)

きのう仕事帰りに西成へ行ったとき、おっちゃんから声を掛けられて写真を撮った。

それに時間を取られ、お目当ての中村食堂に着いたのは午後6時25分だった。

営業終了が6時半なので、初めて行ったときと同じように、おばさんに「ごめんなさいね」と言われるのを覚悟しながらのれんをくぐった。

 

この日はおっちゃんづいていたのか、店内では4人のおっちゃんが別々のテーブルに着いていて、それぞれに酒を飲み、めしを食っていた。

おばさんに「もう終わりかな」と聞くと、「簡単なものならいいわよ」と言われ、空いていた最後のテーブルに着いた。

 

「オムライスね。それと酒は何にしようかな」と注文し、冷蔵庫から缶酎ハイを自分で取り出して、コップに注いで飲み始めた。

私の後ろのテーブルにいたおっちゃんと話をした。

おっちゃんは「世の中の景況はよろしくないな」などと、少し高尚な話をし始めた。

 

なんのかんのと話をしていたとき、ふと「しまった。あれをおばさんに言い忘れた」と思った。

前回の帰り際に「鶏肉が嫌いなので、オムライスは厳しいな」とつぶやいたところ、おばさんが「じゃあ鶏肉の代わりに牛肉か豚肉にしてあげるわよ」と言ってくれていたのだ。

慌てておばさんに「もう鶏肉入れちゃった?」と尋ねた。

すると「入れたわよ。そうだ。鶏肉嫌いだったんだね」との答え。

時すでに遅し。

せっかく私だけの「特製オムライス」が食べられる機会だったのに、食べ損ねてしまった。

私の鶏肉嫌いは多分に精神的なもので、おばさんに「鶏肉を取り分けて食べてね」言われながらも、面倒なのでそのまま食べた。

昔ながらのオーソドックスなオムライスでうまかった。

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注文した缶酎ハイ(税込み250円)。この店だと缶からコップに注いでも違和感はない

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帰るときには赤ちょうちんの明かりが消えていた