「すべらんうどん」で合格祈願

きのうは仕事が早く終わって、時間がかなり空いた。

夕方からちょっとした約束があったため、真っ直ぐ家に帰るわけにはいかず、いつもの大阪天満宮で黒猫と戯れるかと出かけた。

 

まずは黒猫のねぐらからと、「星合茶寮」へ行ったところ、店は営業中だった。

これまではいつ行っても閉まっていて、「参拝者の多い週末だけやっているんだろう」と思っていた。

店の前に張り出してあったメニューを見ていると、店員の女性から「おうどんですか。中へどうぞ」と声を掛けられて入った。

メニューにある「すべらんうどん」というのが気になって、腹は減っていないが食べてみることにした。

 

待っている間に少し話をし、営業時間は午前10時から午後4時まで、ほぼ年中無休でやっているとのことだった。

いつも店が閉まっていたのは、私が来る時間が遅かっただけのことだった。

 

待つこと約10分、うどんが出てきた。

ぱっと見には普通のうどんとそんなに変わらない。

そう言うと、店員の女性が「うどんに切れ込みが入れてあって、箸でつまんでも滑り落ちないんですよ」と教えてくれた。

うどんを箸で持つと、縦に真っ二つに断ち割る形で切れ目が入っている。

名古屋名物のきしめんを2つに切ったような感じだ。

店員の女性は「天神さんですからね。これからの受験シーズンには大勢の人がやって来て、合格を祈願して注文するんですよ」と言っていた。

 

私は当面、試験を受ける予定はない。

しかし、「合格」には「ある資格や条件に適合すること」という意味もある。

もう少しまっとうな人になる、もう少しまっとうな生活をするという条件に適合するよう、合格を祈願しながらうどんを食べた。

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私が注文した「すべらんうどん」。とろろ昆布が入っていてその名も「よろこぶうどん」と縁起がいい。値段は450円。9月までは税込みだったが、10月から税抜きになったということで495円払った

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確かにうどんに切れ目が入っている

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営業中の「星合茶寮」。落ち着いたたたずまいだ

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店内も昔の茶店といった感じでくつろげる。次回はもっと時間に余裕のあるときに来て、抹茶や鯛焼きを味わってみたい

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おまけの「すべらん」お守りのステッカー。店員の女性にもらったとき、髪が薄くなった私の頭に載せて、「ここに貼らなくちゃいけないね」と言ったら、ほぼスルーされ、話がすべってしまった。あれっ、すべらんお守りのはずなのに…