由緒正しき「久米田池」の夕景

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夕焼けに染まる久米田池

きょうは家からそう遠くない「久米田池」へ夕景を撮りに行ってきた。

この池はずっと前から地図で見て知っていて、「大きなため池だなあ」と思っていた。

調べたところ、この池は大阪府最大の池で、完成は奈良時代の西暦738年だった。

開削を命じたのは東大寺建立で名高い聖武天皇で、責任者は治水や架橋などの社会事業で大きな足跡を残した行基だったというのだから、これほど由緒正しきため池はそうないだろう。

 

久米田池は遠くないとはいっても、歩くと1時間はかかる距離なので、きょうの午後、バスで行った。

池の岸辺には立派な遊歩道が整備されている上に、展望台まであって、「さあ、いい写真を撮ってくれ」と言われているような気がした。

天気はいまひとつだったが、広い池に向き合いながら、ゆったりとした気分で撮影することができた。

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着いたときはまだ日が高く、夕刻という雰囲気ではなかった。池は水量が少ないためか、大きな干潟が広がっていた

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夕日が雲の下から姿を現し、空も池も赤く染まった

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やがて夕日が雲に隠れた。空には徐々に雲が広がってきた

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雲が多く「マジックアワーは期待できないな」と思い、機材を片付けて帰ろうとしたとき、こんな光景が目に入った。池がくれた土産のような気がした

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久米田池は「野鳥の国際空港」と呼ばれ、年間100種類以上の野鳥が飛来するという。きょうはサギくらいしか見られなかったが、折を見て野鳥を撮影しに行きたい