きのうはいつもの野菜販売の日だった。
私は担当からはずれ、他人事のようになってしまったが、1つだけ楽しみにしている商品があった。
それは「キヌムスメ」の新米だ。
今年の5月に「売るからには食べてみないと」と思い、試しに買って食べたところ、そのうまさに驚いた。
「これが新米ならどんなにうまいんだろう」と期待し、出てくるのを待っていた。
それがきのう店頭に並び、一も二もなく買った。
ただ、2キロ入りの袋の価格が以前の800円から850円に値上がりしていたのは気になった。
消費税率の引き上げによるものなら、20円アップでいいはずだが。
で、キヌムスメの新米をきょう炊いて食べた。
最近、炊飯器もちゃんとしたものを用意したので、水の量や米を水に浸す時間をネットで調べ厳密に守って炊いた。
炊き上がるまで待つこと約1時間、さあ感動するぞと心の準備をしてひと口。
あれ、普段食べている米とそんなに変わらないぞ。
これは数カ月前に食べたキヌムスメと同じ田んぼで同じ人が生産しているのか。
そんな思いがした。
うまいことは確かなのだが、最初に食べたときの衝撃が大きかっただけに、少々がっかりという感が拭えない。
日本人にとって米は究極のソウルフードだけに、納得する味に出合うのは簡単じゃないということなのだろう。