最近、南海電鉄の天下茶屋駅の近くにある「すき家」に時々行く。
今月初めにそこで「お好み牛玉丼」を食べ、その奇っ怪さと意外なうまさに驚いた。
そのとき、次はさらに得体が知れない「お好み牛玉丼 キムチチーズMix」を食べないといけないと思った。
その懸案を解決すべく、数日前にすき家に行った。
料理が出てきて、その雑多さと見かけの悪さから、学生時代を思い出した。
東京で一人暮らしをしていた私は、日曜日になると外に出るのが面倒になり、ごはんを炊いて丼に盛り、冷蔵庫にあるものを適当に載せて食べていた。
ごはんの上に牛肉、キャベツ、チーズ、キムチが載り、その上から卵をかけるこのメニューは、そのころ食べていたものに似ていた。
そして、「お好み牛玉丼」のうまさから期待して食べてみたが、一口で「ごちそうさま」と言いたくなった。
さすがに、このメニューは無茶だ。
もう何が何だかわからない。
それぞれの具材の味が打ち消しあって、何を食べているのかもわからなくなる。
「得体が知れないにも程があろう」というのが680円を払って食した感想だ。