きのう名古屋からの帰りに、列車で関西本線の伊賀上野駅を通りかかった。
これまで何度かこの駅を通っているが、「忍者の伊賀者の里だな」くらいにしか思わなかった。
ところが、きのう駅に着く少し前に、ふと「伊賀上野といえば松尾芭蕉のふるさとじゃないか」と思った。
そして、駅に着いてホームを見ると、芭蕉の句「秋風の吹けども青し栗の毬」の看板が目に入った。
その後、伊賀上野駅から西に2駅行った月ケ瀬口駅で列車を降り、トンネルに向かって歩き始めた。
しばらく歩いたところで、道端に落ちている栗のいがを見つけた。
まだ青みが残っているいがもあった。
「栗のいがは、芭蕉のころも今も変わることなく、季節の移ろいを告げているんだな」と思った。