中村食堂ではこんな流れで

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きのうの中村食堂

10月も下旬となり、今年も残り少なくなってきた。

年末には、まとめて済まさなければならない支払いがある。

最近、年金が定期的に入るようになり、「これでなんとかなるさ」と思っていたが、計算してみると、とても安閑としていられる状況ではないことがわかった。

 

ということで、中村食堂でも「ここだけは別だから」なんて言い訳をせず、一層の節約に励むことにした。

行く前から「酒1本、つまみ1品、締め1品、こんな流れで」と決めていた。

何度かこのパターンで節約を試みたが、その都度、挫折していた。

今回は待ったなしだ。

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酒を1本に限定するなら多少高くてもと、「角ハイボール缶」(税込み350円)を冷蔵庫から取り出した。アルコール度数はもちろん9パーセントだ

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つまみは目新しいものがなく、いつもの「なすび煮」(税込み200円)にした

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締めは「きざみうどん」にとろろ昆布をトッピングした。税込み300円で、支払いは850円になった。1000円を切っているなら問題はない

 

「霜降」の昼下がり

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東大阪市役所北の公園の紅葉

きょうは二十四節気の一つ「霜降」だ。

文字通り霜が降り始めるころとされており、きょうは暦通りの寒い一日となった。

近畿地方では木枯らし1号が吹いたという。

記録が残る1955年以降では、去年と並んで最も早い記録らしい。

 

冬の足音が聞こえるきょうの昼下がりに、東大阪市役所の北にある公園へ行ってみた。

園内には季節の移ろいを感じさせるものが至るところにあった。

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紅葉が始まっている木は、柔らかい日差しを浴びて輝いていた

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夏場に青々と茂っていた草も小さな綿帽子を身にまとい、冬支度を整えつつあった

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草むらに「主(ぬし)」がいた。草を風よけにして、日差しの中でぬくぬくと過ごしていた

 

雨上がりの田んぼ

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一粒のもみに雨だれが下がっていた

きのうの仕事が終わり、マンションの外に出たら、雨が降っていた。

それも本格的な雨で、慌てて傘を取りに戻った。

 

傘を差し歩いていると、雨は5分ほどで上がった。

ちょうどJAの田んぼに差し掛かったところで、黄金色に染まった田んぼが雨に濡れていた。

しっとりとした風情を感じ、田んぼのそばへ行ってみた。

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田んぼは稲刈りを目前にしている。田んぼの向こうは幹線道路で、車のヘッドライトが光っている

 

スーパー玉出で揚げ物ざんまい

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きょうの仕事帰りにスーパー玉出で買った揚げ物の数々

きのうの飲み過ぎがたたって、きょうは体調が悪く、仕事が終わってからほんの少し写真を撮っだけで、夕方の6時すぎに西成に帰り着いた。

さて晩めしはどうしようかと考えたとき、ふと天ぷらやフライの揚げ物が食べたくなった。

 

西成には至るところにスーパー玉出があり、帰りに寄るのは阪堺電車今池駅に近い店ではなく、商店街の一角にある店だ。

そこでは午後3時から惣菜類が値引きになる。

「よし、きょうはスーパー玉出で揚げ物ざんまいといくか」と思い、店へ直行した。

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商店街の一角にあるスーパー玉出。毎日のように行くので、レジのおばさん数人と顔なじみになっている

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きょう買った商品。左下から時計回りに値引き後の税抜き価格で、「アジフライ」(118円)、「竹輪天ぷら」(38円)、「白ごはん」(98円)、「宝焼酎ハイボールレモン」(97円)、「れんこん天ぷら」(38円)、「アジの竜田揚げ」(108円)。レジ袋を合わせ税込みで542円だった。玉出はやっぱり財布に優しい

 

猫のそばで見知らぬ人と一杯

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きのうの夜、松乃木大明神の祠にいた猫

おととい岡山の友人から電話があり、きのうの夜、梅田の居酒屋で一杯やった。

飲み終わってから、近くの「お初天神」へ行った。

数匹の猫の姿はあったが、私が近づくと逃げてしまった。

 

「仕方ない。西成まで帰って探すか」と、スーパー玉出で買い物をしてから松乃木大明神へ行った。

顔なじみの猫が香炉の脇に座っていた。

しばらくすると祠から下り、水を飲んだあと茂みの中へ入っていった。

 

きのうはちょっと飲み過ぎ、境内の石に腰を下ろして休んだ。

40代とおぼしき男性がやって来て、私に声を掛けた。

「何してるんですか」

「猫を撮ってるんです。この神社はね、猫を祭っているんです。ほら、そこの猫。あれがご神体です」

私が知ったかぶりをして話していると、その男性は手に持った缶チューハイを飲み始めた。

「じゃ、私も一杯やりますか」と、レジ袋の中から缶チューハイを取り出し、その男性と乾杯した。

その後、男性は身の上話を始め、私は「そうなんや。そら大変やね」などと、へたな大阪弁で相槌を打ちながら聞いていた。

なんのかんのと20分ほど話をしていただろうか。

見知らぬ人と松乃木大明神の境内で飲むことになるとは思ってもいなかった。

話をしている間、猫は私たちのそばにいたが、素知らぬ顔で眠っていた。

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祠から下りて、バケツの水を飲む猫

 

思い出はモノクロームその17 南海平野線の痕跡

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阪堺電車今池駅のすぐ南。このあたりで南海平野線が分岐していたと思われる

1カ月ほど前、西成の航空写真を見ていたとき、飛田新地の近くに斜めに細長く延びる区画があるのに気付いた。

以前、南海天王寺支線を撮り歩いた経験から、これも線路の跡に違いないと思った。

同時に今池駅の付近から「南海平野線」という路線が分岐していたことも思い出した。

 

南海平野線は今から100年余り前の1914年の開業だ。

当時の南海阪堺線(現在の阪堺電気軌道阪堺線)の今池駅で分岐し、平野駅までの5.9キロを結んでいた。

1980年に現在の大阪メトロ谷町線天王寺駅から先へ延長となり、平野線はその役割を終え、66年の歴史に幕を下ろして廃線となった。

 

航空写真を見てすぐに「ようし、平野線の痕跡を訪ねようじゃないか」と思ったものの、近いだけにいつでも行けるという気持ちがあり、なかなか足が向かなかった。

数日前、朝焼けを撮ろうとして空振りに終わり、「これは天が平野線を撮りに行けと命じているんだな」と勝手に思い込み行ってみた。

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阪堺電車の線路脇の幹線道路を越えたところに、斜めに立ったビジネスホテルがあった。線路跡に建設されたことは明らかだ

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ホテルの向こう側へ行くと、線路跡にフェンスが張られ、痕跡らしくなった。線路の曲がりがよくわかる

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フェンスの中は個人の土地なのか、空き地になっていたり、畑として利用されたりしていた

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東西に延びる幹線道路と交わって痕跡は終了する。天王寺支線と比べると、平野線の痕跡は格段に短く、阪堺電車の線路からここまで200メートル足らずといったところだ

 

見得を切る「あべのハルカス」

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鮮やかな朝焼けを背景にした「あべのハルカス

きのうの夜、満月を撮影した高速道路の高架下へけさも行った。

天気予報は芳しくなく、着いたときは厚めの雲が東の空を覆っていた。

それならそれで仕方がないとしばらく待っていると雲が晴れ、鮮やかな朝焼けが広がった。

日の出の方角が南に寄ってきて、朝焼けの中心はあべのハルカスではなくなっていると思っていたが、けさは「まだ主役の座は譲らん」と言わんばかりの存在感を放っていた。

その姿は歌舞伎役者が見得を切っているようだった。

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厚い雲が晴れて、上空の薄い雲が見えてきた

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雲の一部がほのかに染まり始めた

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やがて鮮やかな朝焼けが広がった

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日の出の時刻(きょうは午前6時8分)を少し過ぎたころ。輝く雲があべのハルカスから斜めに立ち上った